菜園のいたずら

菜園は驚きのアドベンチャーワールドだ。

「小さい頃は神様がいて、毎日夢を届けてくれた」とユーミンは歌ったけれど、

なんのなんの!大人になっても菜園で精を出せば、

ゆかいなサプライズが待っている。

まだスーパーやホームセンターの精米機の無料ぬかサービスの恩恵に

あずかることなく、農家経営の野菜直売店で米袋入りのを購入していたころ、

自転車で1時間ちょっとの距離のわたしの菜園に大きな用具入れを置き、

そこにぬかや鶏糞などの肥料を入れていた。

用具入れはやはりホームセンター等で売っている、高さ50センチ、幅1mほどの

ふたつきの大きめのものだ。

そうして春が過ぎ、午後には暑くなる時期になったころ、ある日畑に行くと、

きちんと閉めてロックしていたはずの道具箱がぱかっと開いて、

先日降った雨で中の肥料が水浸しになっているという事件が起きた。

仕方なく、約3か月分と思っていたその水浸しの肥料を手早く畑全体に撒いたが、

その土地は普通の民家2軒に隣接する土地で(子供のころに住んでいた家の裏庭)、

ぬか+鶏糞+水ですでに発酵し始めていて、なるべく土に混ぜ込んだが、

ひょっとしたら数日周辺に臭って、以前のご近所さんに迷惑をかけたかもしれない

さて、問題のふたは誰が開けたのか?

土地はブロック塀や昔の裏門(鍵付き)で容易には侵入できず、

考えた末、やはり密閉状態の道具箱で、鶏糞やぬかから発生するガスが

初夏の気温で充満して、ロックを跳ね返して開いたのだろうと判断した。

その後も油断して同様のことがあったので、ふたを密閉せずにガスを逃がす工夫をして

解決した。が、理由のわからなかった当初は、本当にびっくりしてしまった。


もうひとつ、3年前の猛暑の夏、炎暑の菜園には近づけず、1~2週に1度の農作業を

あきらめざるを得ない日々が続き、やっと涼しくなった10月に畑に行ってみると、

春に植えた作物はことごとく熱でやられ、無残に丸坊主になった畑で、

ただ青々とごぼうが数株大きく育って、もこもことした大きな半球状の緑影を造っていた。

ふつう、ごぼうは11月にもなると塔がたち、あわてて掘り出すのだが、

その年はいつまでたってもその気配なく新葉が生え続け、

見切りをつけて掘り出すと、直径4センチから7センチの薪のようなのが数本とれた。

思えば先年の8月に種をまいたときは、たくさん撒いたのに多くを枯らしてしまって

結局5・6株しか残らず、がっかりしていたのを憶えている。

そのごぼうが熱帯性という性質で、炎暑でほかが全滅した畑で

とんだ穴馬というか、ルーキーというか、しばらくの間うちのおかずの煮物を引き立ててくれた。

ごぼうは太くなるとスができてまずいと聞くが、存外にみっちりと身があって、

やわらかいごぼうだった。

1度ではなく数回に分けて掘り出し、畑の帰りに自転車に括り付けて帰ると、

帰途、その特別太いごぼうを見て、どこかのおばあさんに「あれ、ごぼうだわ、こりゃ!」と驚かれた。

薪のような収穫物にくっついていた葉っぱを見てごぼうとわかったらしい。

何ともおかしい、楽しい畑のいたずらであった。


ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 3

驚いた
ナイス ナイス

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック