魅惑の果実

わたしが丹精したピオーネを食べてしまった母が、

後日贖罪にスーパーで巨峰を買ってきた(何やってんだか…(^_^;))。

とりあえずパックごと冷凍機に放り込む。

色の濃い葡萄は皮付近にアントシアニンや甘さが集中しているので、

わたしは凍らせてまるごと口に放り込み、渋皮と種を吐き捨てるのが好きなのだ。

こうして葡萄を凍らせて食べると、小学生のころ学校の図書館で読んだアラビアの童話を思い出す。

「アラジンと魔法のランプ」ほかの話にもあったのかもしれない。

【果物かと思いましたが、よく見るとそれは宝石でできていました】という記述。

それを読んで小学生のわたしは「みかけは果物で、皮をむくと中の果肉が宝石でできている」と、

不思議な空想をめぐらしていた。

ジョニ・デップ主演の「フロム・ヘル」で、殺人者が犠牲となる娼婦をかどわかす際に、

数粒の葡萄をチラつかせて誘惑するシーンがある。

19世紀のロンドン、それも都市部では美味な果実は庶民には手の届かない憧れであった。

ましてや中世中東の砂漠に囲まれたアラビアでは、宝石と争う宝だったかもしれない。

文明の進んだ現代でさえ、果物は日々のお楽しみ、慰労の意味を込めたぜいたくな逸品である。

滅多に食べない特別なおいしさを、親しいもので分け合って食べる、

季節を味わう儀礼の意味を感じるのだ。、

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この記事へのコメント

2014年01月31日 17:26
「フロム・ヘル」覚えておこう。
それにしても前回のコメントに書くまでもなく
すでに収穫の意味を理解しておられましたね
余計なことを書いてしまいました。
2014年02月01日 12:25
結局この冬に葡萄の木は切ってしまいました。
しっかりした葡萄棚を作る技術と労働力に欠けておりまして…残念!

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